FBG式光ファイバーセンサー(TDM方式)
測定原理
FBG式光ファイバーセンサーは、光ファイバーに紫外線を利用して回折格子を焼付け、反射光の波長の変化からひずみなどを計測するものです。そしてFBGセンサーを多点で用いる際の測定方式は次の2つの方式があります。すなわち
■TDM方式(時間分割多重方式といって、センサーの位置を光が戻ってくる時間で識別する方式)
■WDM方式(波長分割多重方式といって、戻ってきた光の波長でセンサー位置を識別する方式)です。
■弊社はTDM方式を採用しています。
■弊社のFBG式光ファイバーにはJSTサテライト宮崎で実施された育成研究課題の成果が活かされています。
TDM方式(Time Division Multiplexing) ■FBGから光が戻ってくる時間でセンサー位置を識別する |
WDM方式(Wavelength DIvision Multiplexing ■FBGの波長でセンサーを識別する |
FBG測定器FSI-□[ □はチャンネル数(1または4)]
TDM(時間分割多重)方式によるFBG光ファイバーセンサー用測定器で、センサーへ光を発射し戻ってくる時間からセンサーの位置を識別します。
型式 | FSI-1 | FSI-4 |
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チャンネル数 | 1 | 4 |
最大接続点数 | 100 | 400 |
測定範囲 | ±5.4nm (±4,500×10-6stに相当) | |
分解能 | 1pm (0.8×10-6に相当) | |
精度 | ±3pm (±2.5×10-6に相当) | |
測定速度(標準) | 2Hz (多点接続時) | |
測定長 | 9km | |
インターフェース | USB | |
コネクター | E2000 | |
許容使用条件 | 温度: 0~+55℃ 湿度: 85%RH 以下(ただし結露のないこと) |
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電源 | DC24V | |
消費電力 | 6W 以下 | |
寸法 | 240×120×97mm | |
質量 | 3.0kg |
●標準は1チャンネルで、1本の光ファイバーに最大100センサーを接続できます。
●4チャンネル用は、最大400点の多点計測ができます。
●0.8×10-6stの高分解能
●DC24V電源、低消費電力
●センサーの設置間隔を1.9mまで近接可
●最長9kmまでの長距離遠隔測定可
●小型・軽量